椅子〜やりすぎたイジメ〜
よく見ると、瑠々華の目はえぐられたように、くぼんでいる。

「いやよ...瑠々華...。

あの時、帰ろうとした時、力ずくでも

止めておけばよかった。

そうすれば瑠々華は...」

グスグスと嗚咽を漏らす霧恋。

「誰が...こんなこと。許さない...!」

私から見た横顔の霧恋は、

復讐心で恐ろしいほどに歪んでいた。
< 129 / 279 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop