椅子〜やりすぎたイジメ〜
気づくとあたしは涙を流していた。

「!? 久川さんどうしたの?

どこか痛い!?」

勿論、傷もズキズキと痛んだけど、

それよりも。

大好きだった佑に裏切られたことが、

なによりも悲しくて、やるせなかった。


「ふっ、うっうっ......、ふっう...」

あたしがグズグズと泣いていると、

黒髪の少女が近付いてきて、ハンカチを渡してきた。
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