椅子〜やりすぎたイジメ〜
「あのっ!」

あたしは音色を引き止めた。

「ん?」

「あたしっ、久川 由奈子。」

「......ふぅん、で?」

音色は早く帰りたいんだけど、と言わんばかりの顔だ。

「いや......、えっと、その」

「明日も来るからさ。そん時話そ?」

そう言うと音色はフッと笑って、

背を向けた。
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