椅子〜やりすぎたイジメ〜
紙パックにストローを刺し、吸い上げる。

果汁が舌に絡まるように入り込んでくる。

そのことに僅かな心地良さを感じた。

しばらくあたしと音色は何も話さず、

沈黙が流れた。

「......ねぇ」

不意に音色が呟くように言った。

「なんで、倒れてたの......?」

ドキン、と心臓の鼓動がなった。
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