椅子〜やりすぎたイジメ〜
愛はボロボロの制服を纏っていて、

右手小指は赤く爛れていた。

間違いなく_____愛だった。

右手小指の傷は、あたしが愛をいじめていた時、ある女子がライターでつけたものだから。


愛はフフ、と気味悪く笑うと、

どこから出したのかカッターナイフを取出し

椅子に縛り付けられている音色の首筋に、

あてがった。

その行為に、音色の華奢な肩がびくりと震える。
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