椅子〜やりすぎたイジメ〜
正直、焦った。

イジメが好物でイジメこそ正義がモットーの由奈子が、イジメを拒否した。

しかも、なんだかげっそりとしている。

...休学中、なにかあったのだろうか。

あたしは席から立ち、

由奈子に近寄った。

そして、その痩せたほっぺたに

手を添える。

ほんのりと色づいた頬が、びくりと震えた。
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