椅子〜やりすぎたイジメ〜
「何?」

「何じゃないわよぉ、そのブスな顔を、

美しくしてあげるって言ってんの」

ハァ?

そんなの頼んでないし、結構だ。

「いやいや、いいって」

できるだけ笑顔をつくって胸の前で手を振る。

「遠慮しないでいいってば~♪」

霧恋の手に握られているのは、

極太マスカラ。
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