椅子〜やりすぎたイジメ〜
全員が我に返り、亜弥音から離れた。

すると、その場にいる全員が見守る中、

さくらが濡れた唇を微かに動かした。

「ごめ...なさい」

あたしは、か細く言うさくらに近づき、

思い切り殴った。

「何やってたんだよっ!?みんな懸命に

働いてんだろっ!?見てて分かんねーの?」

さくらはフルフルと首を振った。

「違う...。亜弥音ちゃんがね、

言ってくれたの」
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