余命一年の少女に恋をする
「ユリちゃん、この学校に来る前はどこにいたの?」
「彩城高校にいたよ」
「えー!彩城ってうちのライバル校じゃん、野球の」
「うん、私、マネージャーやってたの」
桜井ユリが来てから、真っ先に女が話しかけて、他クラスの男子は見にきて、クラスの男子は可愛いよな、とはなしてる。

会話丸聞こえ、まあ隣だからか。

俺が一番バレずに寝れるからとお気に入りだった席。ちょうどその隣は空いていた。
一番後ろなんて席結構余ってんじゃん、この人じゃなきゃ絶対言ってた。

「よろしくね、相沢日向くん」
にこりと微笑む彼女。

「よろしく」
俺は素っ気なく返す。

(目を見られないとか・・・)

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