好きだったから・・・・


自宅から数数十分
こんな近いところに水族館あるなんて・・・思ってもなかった


「ここは、俺の遊び場だったとこ」
だと教えてもらった

中に入ると
ところ狭しって言うくらいの
水槽が並んでいた

私想像していたのとは、違うけど
宗近さん楽しんでいるなら、まぁいいか



お昼も近くなり
小さな食堂に入った


たわいもない話をしながら
笑い転げたり、弁解してたり
して、帰ろうと立ち上がったら



「誰か、お医者さんいませんか?」とかけこんで来た方がいた


宗近さんが「大学病院で医師をしています」と申し立てた


着いてきてくださいと言われ
私達は係りに着いて行った


「階段で、じゃれていた時に転げ落ちて、意識がなくなったんです」



宗近さんが近寄って
診察をした


その間、私は取り乱した母親に寄り添っていた

「救急車も呼んでください」と
それと添え木も・・・・

まもなく、救急車も来た

「どこに運びますか?」

宗近さんが病院へ電話をして
了解得たから「大学病院の医師です。そこへ搬送お願いします」と救急車に乗り込んだ
私も一緒乗り込もうとしたら
「紗江は、ここで待ってなさい」と制止された



「・・・・・・・・」
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