好きだったから・・・・



いつも仕事柄
患者にはっぱかけていたけど
こうなれば、うざいだけ

何もかも放棄したかの如く
消極的になっていった


足の神経が切れているようで
もうこの足でたつことすら
無理だと・・・・・

腕もリハビリ次第だと言われた

なんの為に生きて行くの?
宗近さんのお荷物にしかならない、健康な女性と結婚して宗を育てて欲しい

そんな事をずっと考えていた


宗近さんがそんな風に考えるなと怒った

「紗江が元気に退院したら
新婚旅行に行こう、どこに行きたいか考えておいてな」と優しく頭を撫でた


私相変わらず声がでないのに

意思表示も出来ない
一人でトイレすら・・・

なのに


「紗江は俺にとって太陽みたいなもの 早く元気になって俺に微笑んで欲しい、今曇り空で悲しんだ。紗江が寂しい顔すれば俺は寂しいんだ」


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