太陽の君と月の私

結月がはいっていったドアのほうに向かってべーと舌を出してから教室にはいった自分は子供以外の何ものでもない

ガラガラ

「おはよーみんな今日も素敵なあさだねっ」

今日も教室のドアを勢いよく開けて入ってきたのは担任の本田先生、通称アポたん

ちょっとかわった先生で、いつも高すぎるテンションと国語の先生なのに時々変な日本語をつかってくることからアポたんとよばれている

「さぁー出席をとるよー」

このアポたんこと本田先生の号令から長い長い授業が始まる

あぁ‥今日も何か特別なことをするわけでもなく一日が終わるんだろうなぁ
そしてまた今日とおなじような一日が始まる

"つまんない"本当につまんない

彼氏が居るわけでもないしなにかやりがいのあることがある訳でもない
それに勉強もできる方じゃないし、運動音痴だし…

私ってホントつまんない人
何もできない、何も特技がない
かといって努力もしないし天性の何かがあるわけでもない
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