太陽の君と月の私


ここに突っ立ってるわけにもいかないので仕方なく先輩と少し離れた段に腰掛ける

「なんでそんな離れんの?こっちきなよ」

「いや、でも…」

「なに?もしかして恥ずかしいの?」

うっ‥そんなの恥ずかしいに決まってる
男子の隣でお弁当を、食べるなんて小学生以来なんだから。

でも隣に行かないと恥ずかしいと思ってるって思われるのも嫌だし…

「別に恥ずかしいなんて思ってないです」

覚悟を決めて先輩の横へと座り直す

この時”別に恥ずかしいなんて思ってないです”なんて意地はらなきゃよかった

「ふーんそっか、」

なにか気に食わなかったのか声のトーンが下がった先輩に気づかないふりをしてもくもくと自分のお弁当をたべ続ける
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