太陽の君と月の私

”あぁ、私のタコさんウインナー”

さっき階段から落ちていった大好物と呑気に横に座っている彼の事が気になりすぎて全然味が分からない

「そーいえばさ、名前なんて言うの?」

急に飛んできた質問に危うくお弁当を落としそうになりながらも小さくその質問に答える

「陰山 月‥です」

「へー、珍しいね月‥って。かわいい名前じゃん」

「いえ、そんなことないです。」

名前かわいいなんて言われたことないのに
この人は何を言っているんだろうか…

「んじゃ月ちゃん?目瞑って口開けて?」

「え!?な、何言ってるんですか?」

目、目をつぶって口開けろってこ、この人は一体私に何する気なの…
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