太陽の君と月の私

パタン

と、お弁当を閉じる音が聞こえた

「よし、俺食べ終わったからいくわ。じゃっ」

「えっあの、ちょっと…」

そのまま先輩は何事もなかったようにその場から居なくなってしまった

残された私は一人非常階段に座りながら、まだ残っているお弁当箱を見つめる

「夢…だったのかな?」

だって、あんな学校一の人気者がこんな
ザ!平凡女子代表 の私と一緒にお弁当を食べてくれたなんて‥信じられない

いくら好きじゃない人でもあんなイケメンが隣にいたらドキドキしてしまう

今度あったらもっとちゃんとウインナーのお礼しなくちゃ

そう自分に言い聞かせると残りのお弁当を一気に食べて私も非常階段を後にした
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