太陽の君と月の私

もちろんリレーのためなんかに自分の足を傷つけるなんて私は真っ平ごめんで、逆に先輩がでたとたん急に手のひらを返してくる女子たちが鬱陶しかった

「はぁ、もーかわれるもんなら変わりたいよ私だって!んじゃね!」

ちょっと、怒り気味にそう言い捨てるとさっさと教室を出て早足で廊下を進む

なんだかすぐには帰る気になれない
こういう日はお決まりで、非常階段に行く
あそこにいくと胸の奥のモヤモヤが少しだけ取れる気がするから…

今日もその扉を開けると心地よい風が私を吹き抜ける

「ふぅ〜」  

大きくため息をついて階段へと座り込んだ 

今日も疲れた。
確実に時間は過ぎていきどんどんスポーツ祭へと近づいていく
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