太陽の君と月の私

公園をみるとさっきの先輩の話を思い出す

”苦手ってわかってるのに練習してないの?一所懸命やってる人を責めたりしないよ”

「…。」

胸がモヤモヤする
心臓をぎゅっと掴まれるみたいな感覚‥

ちょっとだけ…走ってみようかな、
ほんとにちょっとだけ‥

あんなこと言われてこのまま何もしないわけにも行かないし‥
それに‥今なら誰もいない。

「っよし!」

覚悟を決めてそっと公園に入ると小さい中に一際目立つように立ってある木があった

この木‥これをスタートにして一周走ってみよ、

木の近くまで行くと一度大きく深呼吸をしてから勢い良く走りだす
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