太陽の君と月の私
久しぶりに走ったこともありグラグラと揺れる視界についていけない
「はぁはぁはぁ」
案の定開始30mほどで息が切れてくる
はぁはぁはぁ
完全に運動不足な私の体はスピードに付いてこれず足がもつれてきてうまく走れない
それに、すでに息も大分上がっており自分の情けなさに泣きたくなる
それでもなんとか一周走り終えそのまま木へと倒れこんだ
「よしっ、」
ほんのりといい感じに火照った体を休ませつつも走りきった自分に少し戸惑う
走っちゃった‥私
「へぇーやってるじゃん、練習」
倒れこんでいると後ろからもう聞き慣れた声が聞こえる