太陽の君と月の私
「先輩…!?見、見てたんですか?」
「あぁ‥バッチリとな」
「なっ、…」
「やるんだったらいえよ。ほら、俺もする。もう一回はしるぞ」
も、もう一回!?
え、私は一周して帰ろうかと思っていたのですが…
そう先輩に訴えようとしたがもうやる気満々ですとでも言うように鞄を置いてブレザーを脱いでいた
せ、先輩…
そんなやる気にならなくても…
心の中で悲痛な叫び声をあげる私とは裏腹にもう木の前に位置づいている先輩に名前を呼ばれる
「おい!月!はやくしろ」
「そ、そんなぁ私は…」