太陽の君と月の私

「ふぅ、」

そんな微妙な自分の席に荷物をおくとゆっくりと腰を下ろした

ホームルームが始まるまでの時間、机に突っ伏しながらのんびり過ごすのが私のここでの過ごし方だ

「やっぱさ優先輩カッコいいよねぇ」

「私なんかあさ手振ってもらったからね」

「えー!なにそれずるい~私たちも振ってもらいにいこーよ」

ここでも陽大先輩の話しか、

彼女たちの話を盗み聞きしようとしたわけではないが、後ろで話されては嫌でも耳に入ってくる

こんなところでも話題になっているなんて
ほんと人気者だなぁなんて思っていると
後ろから来た何かによって勢いよく体を起こされた
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