君×私×彼

お弁当を食べ終え、廊下に出ると

柳田先生が隣のクラスの女子と話していた


私の予想通り、先生は人気者になった


その人気はクラスでは収まらず

学年に広がり、今では学校中の人気者


まだ一週間だよ?

早すぎるよ、先生…


私はその光景から目を背け歩き始めると

意外にも声をかけられた


「花奈、ちょっといいか」


名字でなく名前で呼ぶところも

気軽に話せる理由の一つだと思う


でも、先生…

私はそれ、あんまり好きじゃない


胸の辺りがざわざわして

落ち着かなくなるから

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