君×私×彼
コンッコンッコンッ
ドアをノックすると軽い音が手元で鳴る
「失礼します。柳田先生に用があって来ました」
そう言って、部屋を見渡すと
すぐ近くの机に先生を見つけた
「手伝い、頼まれてくれてありがとな」
先生の机に歩み寄ると
第一声はそれだった
「いいえ、別に…」
私は、先生から視線をずらしながら答えた
先生のことを直視できなかった
私はプリントを渡され
内容と枚数の確認、
それとホチキス止めをたのまれた
このプリントは次のHRで使うらしい
でもクラスの人数分って結構量があるかも…
先生は職員室でやっていっていいと言ってくれたけど
私は教室に戻ることにした
あの空間で作業はしずらい
柳田先生がいるし…
私は一人、教室へ戻った
