君×私×彼
教室につく頃には息が切れていた


先生と別れてから

私は堪らず走り出していた


先生から逃げたくて必死に



もしかして、先生は

私が先生のことを避けていることに

気づいているの…?


心臓が大きな音を立てて鳴り止まない


走ったせいもあるけれど

それだけじゃない確信があった



動揺したんだ



私も知らない、私のことを

先生に見つかってしまう、と

直感的に思った


私がこんなに悩んでいるのに

そんな簡単に答えを言われるなんて

嫌だ



自分で解決したい


難問かもしれない


でも諦めたくない



それが私の背中を押した

走り出させた



もうちょっと分からないままでも

いいかもなんて

思ってる自分がいて少し驚く



きっといつか解ける日まで

私の心にしまっておこう



そう決めて帰り支度をした




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