君×私×彼

またあのむず痒い感覚が戻ってくる


視線をそらすと美紗希と目が合う

しばらく私の顔を見ていたが

すぐに手招きして私を呼んだ


どうしたんだろ…

私、変な顔してたかな


そう思いながら美紗希のところへ行った


「なぁに?」


聞いてみると特に用はないようで


「つまんなそうにしてたから呼んでみた!」


らしい…




さっきはどうして見ていたの?




なんて聞けなくて


会話が進むにつれ

そんな疑問もどこかへ遠のく




この時、聞いておけばよかったんだ

そしたら…

あんな想いしなくて良かったのに



そう後悔する日も遠くない


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