君×私×彼

私が驚いてフリーズしていると

俊が心配したように聞いてきた


「花奈…?どうした?」


「あ…ごめん!なんでもないの、ただ珍しいなって…」


そこまで言って俊の顔をもう一度見ると

ちょっと赤くなっているのが分かった


照れてる…?



「俊…?」


「あーくそっ慣れねぇことすんじゃなかった」


言いながら頭をかく


やっぱり照れてる!

かわいいなぁ


これ言ったら怒られるかな?


「ふふふっ」


私は堪らず笑っていた

あぁ愛しい


愛しくておかしくなりそう



「そんな笑うなって」


「ごめんごめんっ」


デートかぁ…

二人で出かけるのも久々だし

行きたいなぁ


てっきり、相談事だと思って

ちょっと嬉しかったんだけどなぁ


まぁこれはこれで嬉しいから

良いんだけど!



「うん、今度出かけよっか」



そう答えると

俊は嬉しそうに頷いた



ちょっと安心したような

でも不安が混じってるような


君の表情に私は気付かなかった


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