君×私×彼
開会式が終わると本部テントへ向かった
今日の予定の確認を簡単にして
先生方から緊急時の連絡も受けた
「じゃあ、打ち合わせどおりお願いします」
生徒会長の男子生徒の声で解散した
青軍のテントに行くと俊に声をかけた
「楽しもうねっ」
軽いガッツポーズをして言うと
「そうだな。でも怪我すんなよ」
と、怪我の心配をされた
まぁ、こういう時に限って
何かしでかすのは私なんだよね
「はい…気をつけます…」
「何それ、面白い」
…面白い!?
どこがどう面白いって言うんだい!?
「ふんっもういいもん!」
子供みたいな拗ね方だと
自分でも分かっているけど
これがせめてもの俊に対しての
私の抵抗だった
俊に背を向け
皆いるところに行こうとすると
急に頭に重みを感じた
「悪かったって。でも本当気を付けろよ」
私の頭に手をおいてそう言うと
俊は男友達の方へ歩いて行ってしまった
私はというと…
さっきまで俊の手が乗っていた頭に
自分の手を当てて
赤くなった顔を隠すのに必死だった