サマー・タイム
タイトル未編集

花火

ドカーン。
花火の音が窓の外から響く。
私は、参考書を開く手を止めた。

高校3年生の夏は、もう少ししたら終わる。
毎年行ってた、近所の夏祭りは、今年だけは、どうしても行けなかった。

「バカ。何で、1人にしたの?」
勉強は手に付かなくて、ベッドに倒れこむ。

1週間前くらいに、突然、幼馴染の原田アキは、交通事故にあっていなくなってしまった。
その日は、たまたま夏休みに入る学校登校最終日で、今日は用事があるからと、別々に帰ったのだった。
アキは、数十メートル先まで飛ばされて見つかった。


別に、付き合ってたとか…そんな関係じゃなかったけど。
私は、ずっと好きだった。

だから、一緒にいれるだけで良かったのに。
それすら、もうダメだなんて。
好きが消えなくて、涙がまだかわかないよ。

そのうち、いつもみたいに、私の名前呼んで、ひょこっと戻ってくるんじゃないかと待ってしまう。
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