サマー・タイム
ドキドキしてきた。
玄関先まで着いて、あとはインターホン押すだけ。
あと、数ミリってところで、ドアが開く
「へ?」
『夏妃ちゃん、こんにちわ~、ささ。いらっしゃい』
「あっ、はい。お久しぶりです。」
『そろそろ来る頃かなってドア開けたら、ちょうど良かったわ。』
アキのお母さんは、相変わらずにぎやかな人だった。
それに、可愛い。
「これ、どうぞ。」
『ありがとう。キレイなヒマワリね。アキの側にも飾らないとね。』
「私も手伝っていいですか?」
『アキも喜ぶと思うわ。お願いできる?』
優しい顔で見つめられる。
「はい。」
アキがいなくなってから、初めて会う。
アキのお母さんの後につづいて仏壇の方へ進む。
『ちょと、花瓶持ってくるから待っててくれる?』
仏壇の前には、たくさんの写真と、アキが使ってたモノが並んでる。
あっ、私が映ってるのも沢山ある。懐かしい。
そっと、手を合わせて。久しぶりだねと声をかける。
『ごめんね。待たせちゃって。』
「いえ、全然です。」
ヒマワリを花瓶に入れ替える。
『アキ、夏妃ちゃんが持ってきてくれたのよ。キレイね。』
お母さんが声をかけてくれる。
『アキ、喜んでるわね、絶対。』
にこっと笑いながら、声をかけられる。
「私も、やっとアキとちゃんと会えて嬉しいです。」
『こっちで、お茶でも飲みながら、お話ししましょう~。』
「はい。」
隣の部屋の机に座る。
ケーキの箱を持ってきてくれる。
「ありがとうございます。」
『そうぞ~。』
部屋はクーラーが入ってて風が心地よく当たる。
最初は、世間話をしてた。学校生活とか、夏休みのこととか。
アキとの思いで話も少し。
小さいころから一緒だったから出来る話も。
『アキがね。居なくなってからね、いろいろと追われてて、時間がなくて。ホントはもっと早く気付ければ良かったんだけど…。遅くなっちゃってごめんね。夏妃ちゃん。』
アキのお母さんから、ラッピングされた包みと、ノートを渡される。
「え?私にですか?」
それには、私が苦手な教科の問題と解説が詳しく書いてあって。手作り問題もあって。
表紙には、〇〇大学に絶対合格!一緒に行こう。夏妃。って書いてあった。
『アキね、夏妃ちゃんに勉強を教えるときは、いつも前もってノート作っててね。楽しそうだったわ。』
優しく笑いながら、教えてくれる。
「そうだったんですね。全然知らなかった。私、バカだから全然勉強もできなくて、いつもアキに教えてもらってばっかりでした。」
『そんなこと無いわ。アキいつも、夏妃はちゃんと教えたら出来るんだって言ってたもの。』
「本当は、この私にとっては難しかったけど、アキがどうしても一緒に行こうって誘ってくれて…。」
『たぶんだけど、その大学、写真科があるからだと思うわ。夏妃ちゃん、写真撮ってるでしょう?アキ、夏妃ちゃんの撮る写真が好きだっだから。』
「そうっだたんですね。じゃあ、がんばらないとだなぁ。もっと。」
玄関先まで着いて、あとはインターホン押すだけ。
あと、数ミリってところで、ドアが開く
「へ?」
『夏妃ちゃん、こんにちわ~、ささ。いらっしゃい』
「あっ、はい。お久しぶりです。」
『そろそろ来る頃かなってドア開けたら、ちょうど良かったわ。』
アキのお母さんは、相変わらずにぎやかな人だった。
それに、可愛い。
「これ、どうぞ。」
『ありがとう。キレイなヒマワリね。アキの側にも飾らないとね。』
「私も手伝っていいですか?」
『アキも喜ぶと思うわ。お願いできる?』
優しい顔で見つめられる。
「はい。」
アキがいなくなってから、初めて会う。
アキのお母さんの後につづいて仏壇の方へ進む。
『ちょと、花瓶持ってくるから待っててくれる?』
仏壇の前には、たくさんの写真と、アキが使ってたモノが並んでる。
あっ、私が映ってるのも沢山ある。懐かしい。
そっと、手を合わせて。久しぶりだねと声をかける。
『ごめんね。待たせちゃって。』
「いえ、全然です。」
ヒマワリを花瓶に入れ替える。
『アキ、夏妃ちゃんが持ってきてくれたのよ。キレイね。』
お母さんが声をかけてくれる。
『アキ、喜んでるわね、絶対。』
にこっと笑いながら、声をかけられる。
「私も、やっとアキとちゃんと会えて嬉しいです。」
『こっちで、お茶でも飲みながら、お話ししましょう~。』
「はい。」
隣の部屋の机に座る。
ケーキの箱を持ってきてくれる。
「ありがとうございます。」
『そうぞ~。』
部屋はクーラーが入ってて風が心地よく当たる。
最初は、世間話をしてた。学校生活とか、夏休みのこととか。
アキとの思いで話も少し。
小さいころから一緒だったから出来る話も。
『アキがね。居なくなってからね、いろいろと追われてて、時間がなくて。ホントはもっと早く気付ければ良かったんだけど…。遅くなっちゃってごめんね。夏妃ちゃん。』
アキのお母さんから、ラッピングされた包みと、ノートを渡される。
「え?私にですか?」
それには、私が苦手な教科の問題と解説が詳しく書いてあって。手作り問題もあって。
表紙には、〇〇大学に絶対合格!一緒に行こう。夏妃。って書いてあった。
『アキね、夏妃ちゃんに勉強を教えるときは、いつも前もってノート作っててね。楽しそうだったわ。』
優しく笑いながら、教えてくれる。
「そうだったんですね。全然知らなかった。私、バカだから全然勉強もできなくて、いつもアキに教えてもらってばっかりでした。」
『そんなこと無いわ。アキいつも、夏妃はちゃんと教えたら出来るんだって言ってたもの。』
「本当は、この私にとっては難しかったけど、アキがどうしても一緒に行こうって誘ってくれて…。」
『たぶんだけど、その大学、写真科があるからだと思うわ。夏妃ちゃん、写真撮ってるでしょう?アキ、夏妃ちゃんの撮る写真が好きだっだから。』
「そうっだたんですね。じゃあ、がんばらないとだなぁ。もっと。」