サマー・タイム
買い物も無事に終了し、最後は帰り道にあるカフェに寄ることになった。
パンケーキが有名だ。

ガラッと入口のドアを開ける。
『いっらしゃいませ~』
店員さんが席を案内し、メニュー表を渡してくれる。

『何にしようかな~♪』
「どれも、美味しそう。」
『うーん。私は、生クリームとイチゴがのってるやつにする』
「じゃあ、私は、しょっぱいのにしようかな~、ベーコンと卵がのってるのにしようっと!」

店員さんに注文する。

料理が出来上がるまで、美羽なんてない話で盛り上がっていた
『夏妃~、これプレゼント!』
「え?何で?」
『何でって~、明日8月11日は、夏妃のバースデーじゃん。忘れてたの?』
「あっ。」
『明日は用事があって直接渡せないから、今日ね。ねえねえ、開けてみて!』
美羽は嬉しそうにせかしてくる。
うん。と返事しながら、包みを開けていく。
「あっ!ワンピースだ~、可愛い。」
『夏妃に絶対似合うと思ったの!』
「スゴク嬉しい。ありがとう。大事に着るね!」
襟の付いた白と黒のギンガミチェックのワンピース。後ろに大きめのリボンと襟のとこにお花の刺繍がしてあった。

『お待たせしました~』
ふわふわのパンケーキが届く。
「美味しそうだね。」
『うん。ふわふわだ』
美味しい。
紅茶と合うな~。

『こっちのも食べてみる?』
「いいの~?じゃあ、私のも食べてみて、美味しいよ!」

あっというまに時間は過ぎ、もう少しで夕方だな。

『そろそろ、帰ろうっか~。暗くなっちゃうし』
「うん、そうだね。」
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