隣にいたのはあなただった
家に帰ってお母さんに昨夜の事を聞いてみた。
しかし、
「昨日はいつもの時間に帰って来て、だいちゃんとご飯食べたでしょ。覚えてないの?」
と言われてしまった。きっとその後酔っ払って勉強もせずに寝てしまったのだろう。
一方シルバーのスマホの事は、お母さんもわからないようだった。帰ってから何度か充電してみたり、電源をいれてみたがスマホはうんともすんとも言わない。
何だか気持ちが悪かった。
『明日スマホショップに行って廃棄してもらおう。』
私はとりあえず机の引き出しの奥の方にそのスマホをしまい込んだ。
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