愛しい君へ
「いや、ただ単に強がってただけかもしれねぇし。」

「…強がり?」


「そうそう、避けてるのだって強がりの1つで。」


「じゃあ、何で好きな奴にあんなに冷たくできるんだよ。」


「ほら、好きな子ほどいじめたくなるって言うしな。」


「…それ、普通男の行動じゃね?」



…でも…


愛がヤキモチ?


ヤキモチ

ヤキモチ

ヤキモチ

ヤキモチ


エコー



…愛が俺を好き…?






「やべぇ!俺、テンション上がってきた!」


俺は勢いよく立ち上がる


「やっと元の慎平に戻ったな。」


目の前に座っていた斗真はニヤッと笑いながら教室のドアを指差す


「行ってこいよ。」


「おう!」


俺は笑顔で拳を握り、教室を飛び出した
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