愛しい君へ
伝えたい、この気持ち
「…えっ?何?お前まだあの子のこと好きだったのか…?」


「…まだってなんだよ、まだって。」


昼休み、親友の斗真に驚かれた


「…いや、だってさ…どう見たってお前に可能性なんてねぇだろ…。」


「…はぁ?何を根拠にー…あーい!!」


俺は廊下を歩いてる愛に大きく手を振る


「…ちっ。」


愛は舌打ちをしながら嫌そうな顔をして、歩いていった


「…今のが紛れもない証拠だよな…。」


俺を哀れむように見る斗真

「…はっ、あれは照れてるんだよ。愛が俺を想ってる証。」


「…俺はお前のその打たれ強さを尊敬するよ。」


まだ哀れむような目で見てくる斗真を無視し、俺は立ち上がる


「いーんだよ!俺はそれでも愛が好きなんだからさっ!」



俺は斗真に笑顔をプレゼントし、教室を飛び出す
< 2 / 21 >

この作品をシェア

pagetop