愛しい君へ
空回り
"告白してぇー…"
そんなことを一週間前に呟いた俺は、現在頭を抱えている
「そもそも、告白ってどうやるんだよ!?」
目の前の斗真に訴えるかける
「えっ!?何!?お前まだだったのか!?」
斗真は目を見開きながら尋ねてきた
「…ああ。」
あれからどうやって言うか迷って考えた結果、たどり着いたのは
"告白ってどうやるんだよ"
っていう答え
「なぁ、斗真だったらどうやって告るんだ…?」
俺は頭を抱えたまま斗真の答えを待つ
「…俺?俺は普通に自分の気持ちを伝えるけど?」
「…、お前に聞いた俺が馬鹿だった。」
…なんだよ、普通って
「あー、駄目だ!斗真じゃ参考にならねぇ!」
「何気に失礼な奴だな。」
俺は椅子の背もたれにのしかかり、顔をあげる
すると、あっ、と斗真が何かをひらめいたような顔をした
「雛に聞けば?」
「雛!」
階段付近に立っていた雛がこっちを振り向く
雛は俺の幼なじみで斗真の彼女
だから、何か参考になるかもな!
「どうしたの、慎平?」
「あのさ、女子が好む告白ってなんだ!?」
「随分直球だね…。」
雛は驚いたような表情をしている
「何?愛ちゃんに告白でもするの?」
「おう!」
俺は笑顔でVサインをする
「…好むね…?素直に相手が気持ちを伝えてくれることじゃない?」
「…斗真と同じ答えかよ。」
俺は眉間に皺をよせながら呟く
…素直に、ね?
まぁ、この気持ちが愛に伝われば、それだけで俺は充分なんだ
…でも、
「…愛、俺のこと嫌ってるからなぁ…。」
俺が肩を落としていると、雛が肩を叩いてきた
「じゃあ、試してみたら?」
「試す…?」
「そう、他の女の子のことで愛ちゃんが嫉妬するかどうか。」
「…嫉妬?愛が?」
「そう、少しでも態度が変わったら、それは脈ありってことじゃない?」
…愛が嫉妬?
俺のことが好き…?
…やべ、想像しただけで鼻血が…
「やる!俺、それやるよ!」
「よし、そうと決まったら作戦を―――…」
ドンッ
廊下を走っていた生徒が雛にぶつかり、雛の体がバランスを崩す
「わっ!」
「雛っ!!」
俺は雛の手を引っ張る、が
支えきれず、俺もバランスを崩す
「やべぇっ!」
そう思ったときには遅くて、俺と雛は階段から落ちていった
そんなことを一週間前に呟いた俺は、現在頭を抱えている
「そもそも、告白ってどうやるんだよ!?」
目の前の斗真に訴えるかける
「えっ!?何!?お前まだだったのか!?」
斗真は目を見開きながら尋ねてきた
「…ああ。」
あれからどうやって言うか迷って考えた結果、たどり着いたのは
"告白ってどうやるんだよ"
っていう答え
「なぁ、斗真だったらどうやって告るんだ…?」
俺は頭を抱えたまま斗真の答えを待つ
「…俺?俺は普通に自分の気持ちを伝えるけど?」
「…、お前に聞いた俺が馬鹿だった。」
…なんだよ、普通って
「あー、駄目だ!斗真じゃ参考にならねぇ!」
「何気に失礼な奴だな。」
俺は椅子の背もたれにのしかかり、顔をあげる
すると、あっ、と斗真が何かをひらめいたような顔をした
「雛に聞けば?」
「雛!」
階段付近に立っていた雛がこっちを振り向く
雛は俺の幼なじみで斗真の彼女
だから、何か参考になるかもな!
「どうしたの、慎平?」
「あのさ、女子が好む告白ってなんだ!?」
「随分直球だね…。」
雛は驚いたような表情をしている
「何?愛ちゃんに告白でもするの?」
「おう!」
俺は笑顔でVサインをする
「…好むね…?素直に相手が気持ちを伝えてくれることじゃない?」
「…斗真と同じ答えかよ。」
俺は眉間に皺をよせながら呟く
…素直に、ね?
まぁ、この気持ちが愛に伝われば、それだけで俺は充分なんだ
…でも、
「…愛、俺のこと嫌ってるからなぁ…。」
俺が肩を落としていると、雛が肩を叩いてきた
「じゃあ、試してみたら?」
「試す…?」
「そう、他の女の子のことで愛ちゃんが嫉妬するかどうか。」
「…嫉妬?愛が?」
「そう、少しでも態度が変わったら、それは脈ありってことじゃない?」
…愛が嫉妬?
俺のことが好き…?
…やべ、想像しただけで鼻血が…
「やる!俺、それやるよ!」
「よし、そうと決まったら作戦を―――…」
ドンッ
廊下を走っていた生徒が雛にぶつかり、雛の体がバランスを崩す
「わっ!」
「雛っ!!」
俺は雛の手を引っ張る、が
支えきれず、俺もバランスを崩す
「やべぇっ!」
そう思ったときには遅くて、俺と雛は階段から落ちていった