a・ri・ki・ta・riな雨の物語
 「えっどうして?」
 「公平に、気持ち伝えるんだって」 
 「それで、美和は、なんて言ったの?」
 「何も」
 「何もって、美和どうしてよ」
 なんか香奈が、すごんできたところに、香
奈の携帯が、突然なった。
 「携帯なってるわよ。町田くんだったりし
て」
 なにげに冗談で言ったつもりなのに、香奈
のポーカーフェイスが、みるみる赤くなった
 携帯は、メールの着信音だったらしく、赤
い顔で、携帯を覗き込んでいる。
 あー怪しい。
 本当に2人付き合ってるんじゃないかな?
 パラパラ雨の落ちてくる、空を見上げて思
った。
 今日は、三島課長が出張から戻る日。
 久しぶりに会える。
 平穏無事であることを願ってた。
 
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