a・ri・ki・ta・riな雨の物語
 瞳は、振り返えると、笑って手を振った。
 そして、ホテルの中に消えて行ってしまっ
た。
 彼女は確実に強くなってる。前に進んでる
 子供のように泣いてる私は、置いてけぼり
で、ちょっと恥ずかしくて、1人空を見上げ
てみた。
 今日の月が、淋しく見えるのは、彼女の孤
独を吸い取ってしまったせい?
 こんなきれいな月夜の晩は、初めてだった





   


  
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