a・ri・ki・ta・riな雨の物語
 完全に立場が逆転した私が、香奈に、言っ
たあと・・・
 ??????
 「えっ?、香奈何か変な声聞こえない?」
 「えっ、何にも」
 香奈は、そう言うけど、地を這うような声
が、微かに聞こえてくる。
 「確かにするじゃない。変な声が!」
 私は、思わず、香奈にくっついて、腕を握
った。
 得たいの知れない声は、だんだん近づいて
くる。
 「なんだか、香奈って叫んでない?」
 「美和、何言ってるのよ」
 「かなーっ!」
 「きゃーっ!やっぱり、香奈って叫んでる」
 私が、香奈の腕がっちり掴んだまま、その
場にしゃがみ込んでしまったのに香奈が、そ
の声の方にどんどん進むから、私も、引きづ

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