a・ri・ki・ta・riな雨の物語
 次の季節も、その次の季節も、側にいて


 空港で、公平の携帯に電話を入れてみた。
 今は、きっと会議中のはずで、やっぱり、
留守電のメッセージが、流れた。
 とりあえず・・・
 「公平・・・あのっ、あのーっ・・・」
 あれ、もう終わっちゃった。
 もう1回リダイヤル
 「あのーっいまから・・・私東京に行くか」
 あーっまた終わったー
メッセージの時間、短か過ぎるわよ。ばか
 私は、もともとメッセージ残すの苦手なん
だから・・・
 もう躊躇なんかしていられない。用件だけ
メールに残した。
 今から、東京に行くということと、本社近
くの公園で待ってるってこと。そして、別れ
 
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