a・ri・ki・ta・riな雨の物語
 私は、雨の音聞きながら、動くことも出来
なくて・・・
 あたりは、だんだん暗くなっていった。
 とりあえず、いまからのこと考えた。宿泊
先とか、明日の予定とか・・・
 いろいろ考えて、いっぱい考えて、頭フル
回転させないと、もう涙こらえきれなくて、
泣きそうで・・・
 でも、今は、泣いていいよね。
 人がいるけど、もう東京なんて、来ること
もないし・・・思いっきり・・・
 雨なのか、涙なのか区別つかなくなるくら
い、豪快に泣いたら、きっとすっきりすると
思うから。
 私泣いてるから、きっと他人が見たら、引
いてしまうくらい、すごく泣いている。
 公平のばか・・・
 雨と涙で、ぐちょぐちょの中、いきなり、
雨が頭上で、遮断された。
 顔を上げたら、傘の中にいた
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