a・ri・ki・ta・riな雨の物語
 「おとといは、ごめんなさい」
 「何が、ごめんなさいなのか、言ってみぃ

 こんな意地悪キャラだったっけ・・・
 だけど、おとといのことってまだ、ぜんぜ
ん公平に話してなかった。
 ということは、誤解してるままで・・・
 「三島課長とホテルに行ったこと・・・な
んだけど・・・でも何もなかった・・・んだ
から」
 さっき泣いた後遺症で、うまくしゃべれな
い。
 しゃくり上げながら、やっとしゃべってる
 「本当に何もなかったのか?」
 公平は、さっきからぜんぜん表情変えずに
質問してくる。 
 これがまた、怖いのである。
 本当になにも・・・あっそういえば
 「キス・・・」
 わっ言っちゃった。慌てて口押さえたけど

  
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