a・ri・ki・ta・riな雨の物語
のよね」
 「うっ・・・」
 更につまりそうになった。
 「部屋のカギは三島さんがかけたんでしょ
う」
 「うん。警備のおじさんが、そう言ってた」
 私は、お茶で胃の中に流し込みながら答
えた。
 「朝1番にカギ開けたのは、佐野主任だか
ら・・・」
 「どうして、そんなに朝早いの?」
 香奈が不思議そうに聞いてきた。
 「佐野主任、朝一でネットやってるって噂
なんだけどね」
 「会社で?ありえない。それにしても、不
審者なんていないじゃない」
 私達は、暗礁に乗り上げてしまった。
 すると香奈は、何かを思い出したように
 「あっ」
 
 
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