女子高生が白狐の許嫁!?
・・・

コンコン・・・

「・・・はーい。」

「・・・湊叶くん。ちょっといいかな。」

「・・・音春ちゃん?

どーぞ。」

湊叶くんの部屋の扉をそっと開ける。

「・・・どーしたの。音春ちゃん

・・・って李斗も一緒だったんだ。」

「・・・」

「・・・なに?」

「・・・その...えーと...」

李斗の言葉が詰まる。

音春はそんな李斗の背中を パンッ!

と強く叩く。

「・・・っ!

こ、この間は、言いすぎた。ごめん。」

「・・・俺も謝りたかったんだ。

李斗にも音春ちゃんにも。」

まず音春ちゃん。

・・・身勝手なことして、ほんとごめん。

すごい反省してる。」

「・・・私は大丈夫!」

と、ニコッと笑顔で返す音春。

「・・・ありがとう音春ちゃん。

・・・李斗。」

李斗は急に名前を呼ばれてビクッとする。

「ごめん。

・・・お前の大切な人を俺の身勝手でこんなことして。

もう今後一切あんなことしない。

約束する。」

そういうと湊叶は

深く頭を下げる。

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