女子高生が白狐の許嫁!?
「・・・ぁ、あの」

その低く、冷酷な声に音春は思うように

声が出せない。

「お前、李斗の新しい婚約者なんだってな。

なんで、人間のお前なんかをあいつは・・・。

落ちぶれたもんだな。ははっ。」

李斗のことを悪くいう男。

「李斗はあなたよりはるかに強いと思います」

「・・・あ?」

「だから、あなたより李斗の方が何百倍も、

何千倍も、強い。」

「・・・なんだって、お嬢ちゃん?

さては、俺のこと知らねぇーのかな。」

そう言って男は笑う。
< 116 / 164 >

この作品をシェア

pagetop