女子高生が白狐の許嫁!?
全員が集まると、李斗は話し始める。

「・・・みんな、これを見ろ。」

李斗はそう言うと、先程の紙を見せる。

すると、玲於が口をゆっくり開く。

「綾乃坂は李斗の1番大切なものを奪って、

俺たちを挑発してきている。

相変わらず、下劣なやり方だな。

まったくあいつはどこまで屑な男なんだ・・・」

重たい空気が部屋を包む。


「・・・どうするんだ。李斗」

沈黙を破ったのは、冬青だった。

そして、続ける。

「・・・音春を助けることができるのは

俺たちだけだろ。」

攫われてしまった音春を今助けに行けるのは

ここにいる仲間しかいない。



「・・・明日の早朝に武蔵村に向かう。

行けるか、お前ら!」

李斗の大きな声が廊下に響いた。
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