女子高生が白狐の許嫁!?
一方、音春はというと・・・

李斗の部屋の真ん前にいた。

そして、意を決して襖を勢いよく開ける。

「おはよー!李斗・・・」

そこで音春の言葉が止まる。

視線の先には、李斗が心結と呼ばれる女と

裸で抱き合って、眠る姿が・・・

「・・・李斗?」

「音春・・・!」

「あらー、今カノちゃん。

おーはーよ。」

音春に気づいた李斗は慌てた様子で、着物を着る

女の方は、にこにこと満足げに布団に潜る。

「どういうこと・・・なの?」

「ち、違う。

これは、色々あって・・・その」

「・・・私は言い訳を聞いてるんじゃないの!

この状況になった訳を聞いてるの!」

怒った表情を見せる音春に、

「ごめん、音春・・・ごめん・・・」

李斗はただただ謝る。

「・・・もういい。」

「・・・音春、まって」

音春の腕を引っ張る李斗の手を思いっきり解く。

「邪魔してごめんなさい、元カノさん。」

音春が部屋を飛び出ると、猛スピードで走るカオルと白夜に出会う。

泣き顔を見られたくなかった音春は無視して、

自分の部屋へと帰る。
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