女子高生が白狐の許嫁!?
「・・・ふぅー。」

大きく深呼吸をして、李斗の部屋の襖を叩く。

「・・・お、音春。どう・・・した。」

「久しぶりに・・・二人きりだと思ったから」

「あ、あぁ。そうだな・・・。入れよ。」

そう言うと李斗は音春を部屋へと通す。

久しぶりに顔を合わせた二人の間には長い沈黙が流れる。

重い空気に耐えられなくなった音春が口を開く。

「あ、あの時はごめんね。怒っちゃって・・・」

「いや、俺が全部悪いから・・・お前に責任は」

あの女を庇う李斗を無視して、

音春はいつもとは違う口調で続ける。

「・・・ね、ねぇねぇ!

そんなことより新しい下着買ったから・・・見て?」


そう、これが冬青が考えた秘策・・・

色仕掛け。

これを仕掛けた李斗がどんな反応をするのかを見るためのもの。

「・・・え?下着?

・・・こ、ここで?今?」

「・・・うん。見て欲しいの。」

混乱する李斗の返事を待たず、

着物をちゃくちゃくと脱ぎ出す音春を

李斗はただただ見つめる。

そして、音春は下着だけの格好になる。

「・・・ど、どうかな?」

「・・・か、可愛いし、

・・・に、似合ってるよ。音春。」

「もっと近くで見て。」

さらに、誘惑をする音春に李斗は従う。

「・・・わ、わかったよ。

・・・こ、これでいいか?」

「んー、触って欲しい。」

「・・・や、それはまずいって。」

「・・・なんで?」

「な、なんでって・・・そりゃ






襲いたくなるからだろ。」

李斗は、顔を赤くしながら音春の目を見て言う。

「え・・・」

あまりに直球な返事に音春は固まってしまう。

「・・・何、どこ触って欲しいの?」

突然迫ってくる李斗に音春は頭が真っ白になる。

「・・・え、え、えっと」

李斗の手はするすると音春の体をなぞる。

「ひゃっ・・・」

「・・・何その反応。

かわいい。」

そう言うと、李斗は音春の上へと覆いかぶさる。
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