女子高生が白狐の許嫁!?
と、勢いよく口では言ったものの・・・

「カーオールーさんどうしようー」

音春はこのように毎日カオルに泣きついている。

1週間ぶりに帰宅したライバルの心結に、

圧倒的な格差を見せつけられ続けること数日。

自信がボロボロに失われた音春はカオルに抱きつく。

「音春ちゃん、泣かないの。」

「・・・うるさいぞ。」


「うううううううう・・・」




「・・・はぁ。」

カオルの大きなため息が部屋に響いた。
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