女子高生が白狐の許嫁!?
入った部屋は辺り一面が金に覆われており、
たくさんの壺や骨董品など
高そうな物が置かれた部屋で、
音春にも緊張感が一層増した。
「・・・は、はじめまして!
佐伯音春です!」
今までと同じように自己紹介をする。
白銀の狐のような長髪に黒目がよく似合う
THE大和男子の名がふさわしい
李斗と呼ばれた
許嫁だといきなり言われた人物に
音春は恐る恐る挨拶をした。
「・・・神龍寺李斗(しんりゅうじりと)だ。」
それだけ言うと
白銀の髪を揺らしながら
近くにある小さな小箱に手をかけた。
そこからでてきたのは真っ白なハンカチ。
音春はそれに見覚えがあった。
「・・・これ、
お前が巻いてくれただろ?」
「あ。それ私のハンカチ・・・。
な、なんであなたが!?」
しわ一つなくきれいに畳まれたハンカチ。
それは音春が
現実世界にいた時に白狐に巻いてあげたものだった。
「これは白狐が足をけがしてて、
それで血を止めるために使ったやつで・・・」
音春の声を遮るように李斗は言う。
「・・・それが俺だった。
ただそれだけ。」
音春の頭の中はますます、
ぐちゃぐちゃに掻き乱された。
音春の中で何かがはち切れた感じがした。
「あの!
何個か質問させてもらっていいですか。」
すると李斗と呼ばれた男は驚きながらも頷いた。
音春は気になっていたこと全てを口から吐き出した。
・
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たくさんの壺や骨董品など
高そうな物が置かれた部屋で、
音春にも緊張感が一層増した。
「・・・は、はじめまして!
佐伯音春です!」
今までと同じように自己紹介をする。
白銀の狐のような長髪に黒目がよく似合う
THE大和男子の名がふさわしい
李斗と呼ばれた
許嫁だといきなり言われた人物に
音春は恐る恐る挨拶をした。
「・・・神龍寺李斗(しんりゅうじりと)だ。」
それだけ言うと
白銀の髪を揺らしながら
近くにある小さな小箱に手をかけた。
そこからでてきたのは真っ白なハンカチ。
音春はそれに見覚えがあった。
「・・・これ、
お前が巻いてくれただろ?」
「あ。それ私のハンカチ・・・。
な、なんであなたが!?」
しわ一つなくきれいに畳まれたハンカチ。
それは音春が
現実世界にいた時に白狐に巻いてあげたものだった。
「これは白狐が足をけがしてて、
それで血を止めるために使ったやつで・・・」
音春の声を遮るように李斗は言う。
「・・・それが俺だった。
ただそれだけ。」
音春の頭の中はますます、
ぐちゃぐちゃに掻き乱された。
音春の中で何かがはち切れた感じがした。
「あの!
何個か質問させてもらっていいですか。」
すると李斗と呼ばれた男は驚きながらも頷いた。
音春は気になっていたこと全てを口から吐き出した。
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