女子高生が白狐の許嫁!?
「んー。まぁ簡潔にいえば・・・

世直しね。」

「世直し・・・?」

「そう。

この時代に住む化物やら、

悪者やらと闘って人を守る・・・。

正義のヒーローみたいな感じね♡」

「・・・す、すごいですね!

ヒーロー・・・」

「そーよ♡

みんなあんなんだけど

外ではみんなを守るヒーローなの♡」

カオルさんは目を輝かせながら説明する。

「・・・ただね。」

「・・・?」

「・・・人間の姿では闘えないの。」

「なんでですか?」

「この城のご先祖は再婚した 妻の連れ子だった

李叶の事を毛嫌いしていて、

亡くなられる前に、特殊な力で、

李叶を白狐へと変えてしまったの。

自分が人間じゃないってことを

お母さんに聞いて、

普通の生活を送ることはできなくなったの。

友達と遊んでても、

いつ、白狐の姿になるか分からない、

そんな状況だったの。」

真剣に聞き入る音春。

「李叶は当時の彼女に・・・

白狐の姿を見られてしまった。

その彼女は、

『人間じゃない人となんか付き合えない』

そう言って次の日から李叶とは関係を切った。」
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