女子高生が白狐の許嫁!?

「「いった・・・。」」

2つの声が揃ってそういった。

「ご、ごめん。」

音春は怪我が比較的少ない冬青と

怪我が一番ひどい李叶の攻撃チームの

治療をする。

「これはもっとこうやって・・・」

治療しているはずなのに

教えられている音春。

「・・・まぁ、

最初だから仕方ないだろ。」

斉御司が音春を珍しく庇う。

「そ、そうだな。

ていうか、

冬青が人庇うなんて珍しいな。」

ゴホンと咳払いをして、

背を向け、オムライスを食べる。

「・・・ったく、相変わらずの照れ屋だな。」

「・・・照れてない。」

斉御司の優しさに少し喜ぶ音春の耳元に

「音春、おかえりのキス。」

李叶の優しい声が聞こえる。

「・・・み、みんないるよ。

恥ずかしいよ。」

「・・・オレの嫁だろ?

ん。」

無理やり顔を引き寄せられ、

唇と唇が触れる。

少し、お酒の匂いがする・・・。
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