女子高生が白狐の許嫁!?
・・・深夜2時・・・


「李叶・・・。

いいか?」

外から聞こえる冬青の声に目を開ける。

「・・・ちょっと待て。

そっちにいく。」


隣で眠る音春を起こさないように

そっと身動きをとる。

寝室の襖を閉め、

入り口で待つ冬青を中に入れる。

「・・・悪いな。こんな遅くに。

取り込み中・・・だったか?」

「いや、大丈夫。

・・・用件は?」

「今度の東雲戦の事なんだが・・・


綾小路 琥鉄(あやのこうじ こてつ)がくる。」

「どういうことだ?

琥鉄がなんで・・・。」

「理由はわからない。

ただ今の人数じゃ・・・

あいつには。」

一筋縄では勝てるような相手ではない。

綾小路琥鉄は李叶にとっての

因縁のライバルである。

西区戦闘でやりあい、

李叶がギリギリのところで勝てた相手だ。

綾小路は術を全て頭の中に収めており、

的確に判断して、使うことができる。

虎徹は動物の姿では凶暴なトラであり、

以前噛みつかれて死んだ仲間もいる。


< 62 / 164 >

この作品をシェア

pagetop